入学が簡単な分、卒業には相当な努力が必要

入学が簡単で卒業率が低い理由とは

多くの通信制大学には入学試験がなく、主に書類審査が行われます。大学によっては書類審査に加えて面接も行われますが、きちんと受け答えができていれば落とされることはほぼありません。そのため、通信制大学への入学は簡単とされているのです。一方で、通信制大学は通学制に比べて卒業率が大幅に低くなっています。これは学習ペースが人それぞれ異なっていることが原因です。例えば、仕事と学業との両立が難しくなり、自主退学するパターンです。また自学自習が基本となるため、だんだん学習についていけなくなって留年してしまう人もいます。中には最長在籍期間までに卒業できず、除籍となる人もいます。

このように、全員がスムーズに学習を進められるわけではないため、卒業率も低くなっているのです。

スムーズに卒業するためのポイント

卒業率が低いからといって、自分が卒業できないと諦める必要はありません。卒業生の中には、最短でスムーズに卒業できた人も多くいるためです。卒業するためのポイントとして、疑問点を放置しないことが挙げられます。通信制大学は入学試験を設けていない学校が多いですが、スクーリング試験や卒業試験はあります。分からないことをそのままにしておくと、これらの試験の時につまづくリスクが高まるのです。教科書や参考書を読んだり、教授に相談するなどして、疑問点はその都度解決していきましょう。

また、履修計画をしっかりと立てましょう。履修登録の際、必修科目や卒業必要単位などを見落とす人も少なくありません。自己責任となるため、科目は慎重に決めていきましょう。

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